札幌五輪招致の悪あがき…開催の是非問う意向調査を市が再度実施 識者「理念がない」と苦言
「前回の市の調査がいかにずさんでインチキだったか。しっかりと市民の声を聞くという誠実な向き合い方をした調査ではなかった」と、スポーツジャーナリストの谷口源太郎氏がこう言う。
「そもそもなぜ招致をするのか、原点に戻るべきです。札幌市は五輪招致を地元経済の活性化につなげたい思惑を持っていますが、五輪は町おこしに利用するものではない。今や五輪は欺瞞だらけの存在になり下がってしまった。五輪開催の理念がないまま、それでも意向調査をやるなら、せめて透明性と公平性を確立させるため、シンプルに住民投票をすべきです」
会見で秋元市長は、「民意は尊重する」と言った。東京五輪で噴出した黒い疑惑を考えれば、結果は見えているのではないか。