【12.25全国高校駅伝】最大の注目選手・佐久長聖の吉岡大翔は「トラックで世界と勝負して欲しい逸材」
これだけの選手なら、箱根駅伝常連校の争奪戦になりそうだが、すでに順大への進学が決まっているという。
大学関係者が言う。
「吉岡に声をかけた大学はあるが、本人は2年の時から順大への進学を希望していた。箱根駅伝優勝11回の名門で、陸上でも多くの代表を五輪に送り込んでいる。箱根駅伝を走る三浦(龍司)も東京五輪3000メートル障害で7位入賞を果たした。この種目での入賞は日本選手初。将来は世界で活躍したいという吉岡にとってはインパクトがあったのでしょう」
吉岡が在籍する佐久長聖といえば、東京五輪マラソン代表の大迫(傑)の母校。佐久長聖にはかつて、800、1500、3000、5000メートルの4種目で高校記録をつくった佐藤清治という怪物がいて、高校3年時の1999年、世界陸上1500メートルにも出場した選手だったが、順大に進んでからは伸び悩み陸上部を辞めてしまった。
「あの一件で、当時の両角(速)監督が『順大に生徒は出さん』と激怒した。ただ、両角さんが東海大の監督になって10年以上経つし、順大とのわだかまりは消えたということでしょう」(前出の大学関係者)
順大に進む前の最後の高校駅伝に注目だ。