ヤクルトのセ3連覇は4年目・奥川恭伸の右肘がカギ 昨季は先発防御率リーグワースト
■TJ手術を検討も最終的には回避
実際、プロ入り直後の新人合同自主トレ中に右肘の炎症が判明。故障再発を防ぐため、1年目は体づくりに専念し、9勝した一昨年も中10日前後のゆとりローテを守った。そして、さらなる飛躍が期待された昨季、本拠地開幕戦の3月29日の巨人戦で初先発を果たしたものの、上半身のコンディション不良によってわずか4回で降板。翌日に二軍落ちすると、シーズン終了まで実戦復帰を果たせなかった。リハビリ中には右肘靱帯を再建するトミー・ジョン手術を検討したものの、最終的に手術を回避。本人は今月中のブルペン入りに意欲を見せている。
この選択が吉と出て、開幕から先発ローテ入りできればチームの大きな戦力になるだろうが、今季も右肘の故障に悩まされるようなら、いよいよ手術を決断する可能性もある。奥川の野球人生を左右する年になりそうだ。