香川丸亀国際ハーフマラソン男女の記録 世陸や五輪につながる別府大分より気になるワケ
ニンジン効果はあるか。
5日号砲の別府大分毎日マラソンは、8月の世界陸上や来年のパリ五輪へ続くレースだ。前年の優勝者は西山雄介(28)。初マラソンで大会初の2時間7分台の記録で制し、同年の世界陸上に出場し13位だった。
その西山は今年、同日に行われる香川丸亀国際ハーフマラソンを走る。ハーフは世陸や五輪種目にはない。「国内最高峰のハーフ大会」といわれる今大会でも注目度はそれほど高くはないが、コロナ禍で3年ぶりに開催される今年は初めて賞金レースとして実施される。1位5000ドル(約65万円)で5位までに出る賞金は大した金額ではないものの、世界新記録1000万円、日本新記録500万円、大会新記録300万円というボーナスは大きな魅力だ。
県立丸亀競技場がスタート・ゴールの舞台は、折り返しが1カ所でアップダウンのない国内屈指の超高速コース。とはいえ、男子の国内招待選手でも世界記録(57分31秒)の更新は100%無理。日本記録(1時間0分0秒)を狙うのが現実的だ。現在の記録保持者は、今年は別府大分に参戦する小椋裕介(29)だ。今回、日本記録に最も近いのは前出の西山だろう。持ち時計が1時間0分55秒で可能性は十分。「500万円ボーナス」は1時間切りのモチベーションになるはずだ。