日本ハム加藤豪将「アジャストできていない」と苦悩吐露…日米の野球、環境の違いを明かす
モットーは『Do your job』(自分の仕事をしろ)
──環境面の違いは?
「たとえばアメリカのメディアはチームのことを聞くのがメイン。でも、日本では個人的なことをよく質問されます。背番号や打順の感想を求められる。日本のファンが知りたいことを聞かれるのは全く問題ありません。ただ、これまで自分は『Do your job』(自分の仕事をしろ)というモットーでやってきた。メジャー、マイナーでスタメンもベンチスタートも全部経験してきましたが、ベンチスタートは凄く大変。いつでも出られるように準備をしておかないといけない。アメリカではヤンキース、パドレス、トロント(ブルージェイズ)、メッツと毎年ワールドシリーズを勝ちにいくような凄くいい球団でプレーさせてもらい、世界一になることがいかに大変かも分かっているつもり。去年の日本ハムは最下位。そこから日本一を目指さないといけないわけですから、『Do your job』を意識し、チームのことを考えてプレーしないといけない。僕自身、28、29、30歳という(野球選手にとって)一番貴重なピークの時期を、日本ハムの優勝という目標にぶつける。優勝したい思いは強いです」
──自身の長所は?
「『経験したことがないことが、ない』ということです」
──米国ですべてを経験してきたと。
「メジャーデビューした次の日にマイナーへ落とされたり、それでも1週間後に再び、ベンチメンバーとしてメジャーに昇格したり。なんでもやったことがあるから、怖いものはありません。どんな状況でも、チームのために『Do your job』に専念することができます」
(聞き手=杉田帆崇/日刊ゲンダイ)