猛虎軍団が週末いよいよ中日と激突! 立浪監督の大胆な戦力編成は油断禁物

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立浪監督の狙い

 当時の岡田監督は「中日は打たなあかんのになぁ。京田は守備もいいし、阿部はクリーンアップも打てる」とトレードの真意を測りかねていた。そこで私と旧知の中日球団幹部。立浪監督の狙いをこう代弁した。

「確かに課題は攻撃力だけど、一朝一夕に解決できるものではない。だったら逆に持ち味の投手力を徹底的に強化し、それで得点力不足を補う。かつての落合監督が『点が取れなきゃ1点もやらなければいい』と言って常勝チームをつくった。今年の立浪は、あのやり方で勝負するつもりだ」

 なるほど。先発は大野雄、柳、小笠原、侍戦士の高橋宏とリーグを代表する4本柱を擁する。リリーフも多彩な布陣を整え、守護神のマルティネスは盤石だ。大野雄が左肘手術で8月まで離脱し、ロドリゲスが亡命したことは誤算だが、立浪監督の構想を考えると中日が不気味に映ってくる。油断禁物の相手だ。

(長浜喜一/スポーツライター)

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