侍J任期満了の栗山英樹監督に「巨人GM招聘案」が浮上!“生え抜き”の不文律も背広組ならオッケー

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楽天の石井監督は専念

 4位に終わった昨オフ、チーム編成の全権を握る巨人原辰徳監督(64)は大型補強をほのめかしていた。にもかかわらず、リストアップしていた「打てる捕手」の西武・森はオリックスFA移籍。結局、松田や長野といった他球団を“戦力外”になったベテランをかき集め、助っ人を大量に補強するしかなかった。案の定、補強組で主力として働いているのは、4勝2敗のグリフィンくらい。編成面が機能していないことも低迷の一因となっているのだ。

 巨人OBで元投手コーチの高橋善正氏(評論家)がこう指摘する。

楽天の石井監督も昨オフにGM職を返上して監督に専念している。他の11球団を見渡しても『全権』なんて原監督だけ。現場も編成面も一人に委ねるなんて無理があるし、時代遅れ。今の巨人の低迷の理由は、原監督に全権を渡してしまったことに尽きる。GMを適任者に任せ、現場と編成をきっちり分けてチームづくりをすることが、再建への近道になるのではないか」

■フロントの仕事に興味

 栗山監督自身が「GMに興味がある」と公言しているのも追い風になりそうだ。

 さる放送関係者がこう言った。

「栗山監督は4月にラジオ番組に出演した際、『(今まで選手、監督として関わった日本ハムヤクルト以外の)他のチームの内情を知りたい』とした上で『せっかくいい経験をして、もともとフロント業務に興味があった人間なので、誰か呼んでくれないかな』と発言しています。近い将来、日本ハムの稲葉GMが監督に就任した場合、栗山監督が後任に座る可能性がある。古巣の日本ハムか巨人か、あるいは他球団も含めて『栗山GM』を巡る争奪戦が始まりそうです」

 巨人はこの日のロッテ戦に勝利して連敗を4で止めたものの、それでもまだ4位。昨季に続き、今季もBクラスに沈むようなら、オフに3年契約2年目の原監督の途中退任の可能性も浮上している。巨人再建のため、「栗山GM」は実現するか。OBや関係者は興味津々である。

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