大谷は疲労を考慮され中6日登板へ…休養増がタイトル奪取とPO進出にプラスこれだけの理由
投打の主力だけになおさら
そもそもメジャーでは定期的に休みを与えられるのが一般的だ。エ軍の主砲トラウトですら、今季は故障知らずにもかかわらず、すでに4試合に欠場している。シーズンを通じてフル稼働するよりも、休みながらプレーした方が効率がいいし、結果として数字も残る。さらに言えば、勝負強さやシーズン終盤での貢献度が高く評価されるのだ。
ネビン監督は今季、大谷にキャリア初の200投球回を達成させたいと明かしている。
しかし、大リーグに詳しいスポーツライターの友成那智氏は「投打とも8割の稼働率で選手の貢献度を示すWARが高ければ、サイ・ヤング賞やMVPの候補にエントリーされます」とこう続ける。
「もちろん、投打とも規定数に達しているのが前提ですが、投手であれば以前のようにエース級のノルマとされた200イニングに達していなくても投球内容次第では高く評価されます。例えば、投手なら170イニングがボーダーラインになります。21年にはブルワーズの右腕バーンズ(11勝5敗、防御率2.43、234奪三振)が167イニングでサイ・ヤング賞に選出されるなど近年、投球回数は重視されない傾向にあります。大谷はフル稼働するよりも適度に休むことで、パフォーマンスも発揮しやすくなるうえに、投打の主力だけにチームにとってもプラスになります」
次回登板が初の中6日になるのは首脳陣が疲労を考慮したからだし、大谷は休みながらプレーした方がチームにとって好結果をもたらすことになる。