プロ野球トレード大流行は「現役ドラフト」の影響か…すでに昨季を上回る4件が成立
球界の一大トレンドと言ってもいいだろう。
3日に発表された巨人・石川とロッテ・小沼の交換トレード。2月以降のトレードは昨季の3件に対し、今季はすでに4件目である。
さらにトレードに出された8人中7人が新天地で一軍出場。移籍即一軍登録となり、そのまま戦力として定着しているケースが多いのも、従来のトレードにはあまりなかった傾向だ。
日本ハムと中日の2対2トレードでは、3人がすでに一軍戦に出場。中日に移籍した宇佐見は、もっか7試合で11打数6安打、打率.545と活躍すれば、郡司も日本ハムで12打数6安打、打率5割である。
日本ハム→ロッテの中継ぎ右腕・西村は、25試合で防御率0.72と躍動。他にもオリックス→巨人の鈴木康は中継ぎとして13試合に登板。その鈴木の交換要員となった広岡も25試合に出場している。
パ球団の編成担当は「間違いなく現役ドラフトの影響でしょう」と、指摘する。
昨オフから初めて導入された現役ドラフトは、当初こそ「不要品のバザーにしかならないのでは」といわれていたが、「不要」どころか二軍に埋もれていた「宝」だった。移籍先の日本ハムで守護神を務め、14セーブを挙げる前ソフトバンクの田中正や、同じく前ソフトバンクの大竹は阪神で6勝1敗、防御率1.27とエース級の働きである。前DeNAの細川は中日で3割打者へと覚醒し、楽天→巨人のオコエも注目された。