夏連覇かかる仙台育英の須江航監督に聞く 昨年Vでプラスになったこと、マイナスになったこと
17日は昨夏の甲子園で東北に初の優勝旗をもたらした仙台育英(宮城)が登場する。指揮を執る須江航監督(40)に優勝がプラスに作用したこと、逆にマイナスになったことはないか聞いた。
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──昨年の夏の甲子園で優勝、見える景色は変わりましたか?
「景色はちょっとわからないんですけど、東北6県を回って『おめでとう』ではなく、『ありがとう』と言われる。高校野球で地域を超えて、皆さんと喜びを共有、共感できている。そういったことがとても素晴らしいことなんだなと実感しました。その『ありがとう』という言葉にたくさんの活力を頂いて、その力によって選手も監督もこの1年間、ここまで走ってこれたという感じですね」
■優勝せずに終わることの悔しさを選手が感じてくれた
──全国制覇でプラスになったこと、マイナスになったことは?
「マイナスになったことはないですね。プラスになったのは、いろんな意味で選手やチームの自覚が一つ上がったということですかね。優勝チームなんだなということで、心技体ともに自覚ができたかなと思います。また、今年の選抜は準々決勝で負けたんですけど、そこで負けるというのはとても悔しいんだなと。大会で優勝できないで終わるのってすごく悔しいんだなって、選手自身が思ってくれたので、本当の意味でチームとして一つ上がったのかなと思います。目標も高くなったので、練習の質も一つ上がりました」