スクラム、ラインアウトは向上したが…フィジカルで勝る相手の奇策に対抗する術は?
しかし、直近の強化試合ではディアンズが負傷で一試合も出場できず、15日のメンバー発表でも名前が呼ばれなかった。ジェイミー・ジョセフヘッドコーチは、登録期限の21日まで回復具合を見てディアンズを選ぶ意向でいるが、果たして?
キックオフでも課題を突きつけられた。
特に、得点した直後に相手が蹴り込むキックオフからのアタックが有効に機能せず、しばしば相手にチャンスを与えた。
■強化試合で気の緩み
典型的なケースが、7月29日に行われたトンガとの強化試合、前半23分に奪われたトライ。ジャパンが5対0と先制した直後に、キックオフを確保してキックで地域獲得を狙ったものの、トンガがカウンターアタック。これを止めて右タッチライン際で密集ができたが、タッチラインまでの1メートルくらいの狭いスペースを誰もケアしておらず、そこを大きく突破された。一瞬の気の緩みだが、得点した直後のキックオフが、相手にとっては失点挽回のチャンスであることを強く意識していれば防げたトライだった。