侍J・井端弘和新監督は来年までの“つなぎ役”…有力視される「26年WBC監督」は原監督か岡田監督か
侍ジャパンの新監督に内定した元中日の井端弘和氏(48)。近日中にも就任会見が行われる予定だが、その任期は長くても2024年11月のプレミア12までといわれている。
26年3月のWBCまでの「つなぎ役」になるわけだが、さるNPB球団のフロントは、
「監督の任期を途中で区切っておけば、古巣・中日の監督候補にも挙がる井端さん自身も契約に縛られずに身動きが取りやすい。侍ジャパンとしても、WBCを率いる監督候補を改めて広く吟味できるメリットがある。いや、むしろ、井端さんの任期を来季までとしたのは、来季限りで監督を退任する人物を招聘するためだとみています」
と、言うのだ。
侍ジャパンは栗山英樹前監督の続投を基本線に、イチロー、松井秀喜、松坂大輔というビッグネームを候補に挙げた一方、現場感や試合勘を重視した候補者として、現役監督や最近までユニホームを着ていた12球団の監督をリストアップしたとみられる。ソフトバンクの工藤公康前監督(60)、昨季までロッテ監督を5年務めた井口資仁氏(48)も有力候補に挙がったという。
しかし、次々と代表監督のオファーを断られた以上、侍ジャパンは新たな候補者を洗いなおす必要がある。
その点、来年で契約が満了する監督はかなり多い。今季、15年ぶりに阪神に復帰し、チームを18年ぶりの優勝に導いた岡田彰布監督(65)は来季が2年契約の最終年。巨人の原辰徳監督(65)は今オフの去就が流動的ともされるが、契約は来季まで。昨季までリーグ2連覇を達成したヤクルトの高津臣吾監督(54)も来年で2年契約が満了する。
今春のWBCで投手コーチを務めたロッテの吉井理人監督(58)は2年目となる来季続投は内定しているものの、複数年契約の年数は明らかにされておらず、来オフにはフリーになる可能性がある。
今季、パ・リーグ3連覇に導いたオリックスの中嶋聡監督(54)も1年ごとの契約といわれているし、監督としての実績はともかく、日本ハムの新庄剛志監督(51)、中日の立浪和義監督(54)、西武の松井稼頭央監督(47)もそれぞれ来季が契約最終年。候補者だけはゴロゴロいる。