ドラフト当日、ライバル球団に出し抜かれた顛末…ある高校生の動向が筒抜けだったワケ
「指名するとしても下位だと思ってたんで、つい……」って、渋々、ライバル球団のスカウトの名を告げると、再びカミナリだ。
「バカヤロー! さっきドラフト会場で、そのスカウトから勝ち誇った表情で言われたよ、『グラウンドに行ってベースランニングまでやらせたそうじゃないですか』って。ウチも2位でいこうと思ってたのに……」
その高校生はライバル球団のスカウトが抱え込んでいて、ウチの動向は筒抜けだった。オレの失敗談さ。
で、1週間ほど前、部長から、オレが担当する群馬の高校生野手を見に行きたいって言われたから、こっそり本人の携帯番号を聞き出してセッティングしたんだ。今度は自力で調べたから大丈夫だと思うけど、ひょっとしたら26日のドラフトでウチが上位指名する可能性があるのかもしれない。 =おわり
(プロ野球覆面スカウト)