大阪桐蔭・前田悠伍めぐりドラフトでも阪神vsオリで一騎打ち? 両チームの指名傾向と育成力
即戦力とは言えないものの、前田は高校生ナンバーワンの評価を受け、いずれ今年の即戦力大学生投手を凌駕する可能性がある。2、3年の育成期間は必要でしょうが、投手陣の戦力的にその余裕があるのは阪神とオリックスしかありませんから。阪神もオリックスも1位指名を明らかにしていないものの、特に阪神はここ6年間で5回も最初の1位入札は高校生と徹底しています」
■CSはともに生え抜き7人
今ドラフトに関し、阪神の岡田監督は事前の1位指名公表をしない考えを明言しているが、補強ポイントのひとつとされる捕手については、「キャッチャーは高校生よ」と発言。高校生捕手の指名を示唆している。
「阪神もオリックスもドラフトで指名した選手が確実に戦力になり、スカウトの目利きとファームの育成力の歯車ががっちりと噛み合っている。若い選手が育たなければ、ドラフトも足りない部分を補うだけの補強になりがち。チーム編成はどうしたって後手後手に回ることになりますが、先を見据えたドラフト戦略を立てられるのが、今の阪神とオリックスの強みです」(前出のスカウト)
日本シリーズ進出を決めたCS最終戦のスタメンを見ると、阪神もオリックスも7人が生え抜き選手だった。
今度のドラフトでも目先のことにとらわれず、高校生の好素材を集めることになるとすれば、数年先にはいよいよ他球団との差が広がりそうだ。