中日4位・福田幸之介 キャッチボール直撃で失明寸前も…ハンド経験者の小柄でタフな母の献身

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 寿子さんが福田に声をかける。体の成長とともに球速もアップし始めた。寿子さんが続ける。

「その日はいつもより肩の出来が早かったみたいで、突然、速い球を投げてきたんです。右手が間に合わず、ボールが右目に直撃。しばらく意識を失ってしまいまして……。ふと目を覚ましたら、幸之介はボールを真上に投げて遊んでました(笑)。右目が見えなくなって、『ゴメン、今日はちょっと帰ろう』と言ったんですけど、幸之介は『えー、やろうや!』って感じで(笑)」

 右目が腫れ上がった状態で眼科に駆け込むと、医師からは失明の可能性があると伝えられた。

「なってしまったことは仕方ないですから、もちろん幸之介を責めたりはしませんでした。今は視力0.3くらいまで回復しました。あの時、娘は号泣してましたけど、幸之介は『で、いつまたキャッチボールできるん?』ってケロッとした感じで。普通に朝ご飯を食べて、学校に行きましたね(笑)」(寿子さん)

 寿子さんはそんな大ケガもいとわず、息子の野球をサポートし続けた。

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