青学の原晋監督は今なぜ「箱根駅伝改革」で気炎を吐く?大会の全国化訴え、収益構造にも異論

公開日: 更新日:

優勝をはずみに、大きなうねりにしたい

「今回の原監督は本気ですよ」というのは、箱根路を走った経験のある実業団選手だ。

「週刊誌では大会中継局から学連に(放映権料として)3億円しか払われていないことや、学連が各大学に分配する強化費の金額まで公にした。箱根が100回大会を迎え、例年以上に注目度が増すことから、これまで無視されてきた箱根の改革案を再度主張し、大きなうねりにしたいのです。選手ファーストの考えに全国の駅伝ファンがバックにつけば、学連も大会の全国化や収益に関する件でも何かしら動かざるをえなくなるという計算でしょう」

 とはいえ、駅伝ファンでもあるビジネス評論家の菅野宏三氏が「原監督は箱根とは無縁の中京大のOBで、指導している青学は箱根の常連校では新興勢力です。テレビのワイドショーなどでいくら正論を述べても、おもしろくないと思っている学連幹部もいるでしょう。それは自分でもわかっているはずです」とこう続ける。

「今回は2季連続の学生駅伝3冠がかかる駒大の1強といわれていますが、自分の主張を通すためにも、どうしても優勝したいでしょう。優勝すれば多くのマスコミに持論を発信することができるし、優勝監督の発言なら説得力もある。箱根路を走るメンバーも監督の考えは理解していると思いますね」

 駅伝ファンを味方にすれば山は動くか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース