ドジャース大谷「1000億円超契約」責任と重圧…術後“最速ペース”復帰が物語る強い意欲
ドジャース・大谷翔平(29)が新天地デビューを果たした。
去年の9月19日にメスを入れてから162日。オープン戦とはいえ、右肘手術から史上最速の160日で戦列に戻った昨季のフィリーズ・ハーパー内野手(31)に匹敵する早期復帰だ。
大谷が韓国での開幕シリーズ(3月20、21日)までにライブBPやオープン戦を通じて50打席は立ちたいとロバーツ監督に要求したのは、ハーパーの復帰スケジュールを参考にしたからだろう。
一昨年オフ、右肘にメスを入れたハーパーは術後の経過が良かったこともあり、大谷の執刀医でもあるニール・エラトロッシュ氏から、リハビリメニューの削減が許可された。そしてマイナーでの実戦を経ずにライブBPを行っただけで、ぶっつけ本番となる5月2日のドジャース戦で復帰した。
復帰後は約2カ月間、振るわなかったものの、なにせ右肘にメスを入れたのは前年の11月。開幕早々、靱帯を損傷しながらレギュラーシーズンはもちろん、ワールドシリーズまでプレーしたからで、エンゼルス時代の大谷のように早々とシーズンが終わっていればさっさと手術を受けてオープン戦から実戦を重ねたはずだ。ハーパーはシーズンを追うごとに調子を上げ、126試合で打率.293、21本塁打、72打点。2年連続ポストシーズン進出に貢献した。