大の里は「ダメ大関の仲間入り」するのか 昇進した途端に勢い衰え陥落、土俵は「元大関」だらけ
角界OBが言う。
「近年は力士の現役寿命が延びたこともあり、大関になった時は『すでに力士として完成されていた』『昇進時には全盛期を過ぎていた』ということも少なくない。横綱の照ノ富士はともかく、大関らしい大関といえば貴景勝くらいでしょう。22歳の若さで昇進し、ケガと戦いながら大関30場所を誇りましたから。大の里はまだまだ発展途上。これまでは192センチ、182キロの恵まれた体格と素質だけで相撲を取っていた。先場所9勝6敗と壁にぶつかり、今場所から師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)に左おっつけを教わったことで相撲の幅が広がり、今場所の優勝につながった。つまり、伸びしろは十分。カラダも強いし、大関になってさらに強くなる可能性は高いですよ」
若手親方も「以前は稽古をサボるようなこともあったそうですが、素質だけでガンガン勝てるのだから、ナメるのも無理はなかった。でも、壁にぶつかってからは意識も変わったともっぱらです」と話す。
来場所から連続Vで一気に横綱昇進となっても不思議ではない。