現役ドラフト“掘り出し物”右腕2人のウリとキズ…《条件付き》で化ける可能性は十二分

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楽天を2年で放り出された変則右腕

 現役ドラフト阪神巨人の選手を指名したのは初。畠は藤川新監督に望まれて宿敵に渡ることになる。

 パ・リーグの編成担当が「右の変則投手でリーグが変われば面白い」と名前を挙げたのが、楽天から中日への移籍が決まった伊藤茉央だ。

 2022年のドラフト4位で東農大北海道オホーツクから入団した2年目のサイドスロー右腕。今季はリリーフで一軍登板6試合、防御率7.94に終わったが、二軍ではチームトップの41試合に投げて防御率2.64だった。

「MAX151キロで148キロの高速シンカーを武器にする。好不調の波があり、コントロールもアバウト。1年目の昨季は一軍で25試合にリリーフ登板して1勝を挙げたものの、2年目の今季は球速もキレもいまひとつで、一軍では通用しなかった。球のキレを取り戻し、コントロールが安定すればの条件つきですが、シュート回転で右打者の内角をえぐる気持ちの強さもあるから、ワンポイントを含めてリリーフとして貴重な戦力になる可能性を秘めています」(前出の編成担当)

 まだ、プロ2年目の24歳。中日には、第1回の現役ドラフトでDeNAから移籍し、2年間で47本塁打、今オフの契約更改で年俸が9200万円になった細川成也という成功例がある。投手有利の広いバンテリンドームで自信をつかめば、面白い存在になりそうだ。

  ◇  ◇  ◇

 実は、現役ドラフトの「年2回実施」が現実味を帯びている。いったいどういうことか。いま、球界で何が起きているのか。

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