佐々木朗希「40歳現役計画」が争奪戦のカギになる…育成について質問攻め、メジャー相手に"宿題"
FA権を取得するためには最低でも6年
「朗希は投手育成に非常に興味を持っていると思う。面談に臨む球団に『宿題(課題)』を与えた。投手の育成に関して、自身の成長のための短期的、そして長期的にどのように成長させてくれるのかに非常に興味を持っている。球団は詳細にプレゼンを行った。そこに日本人選手が所属しているかどうかはあまり考慮していないようだった」(ウルフ氏)
未完成であることを自覚している佐々木が40歳まで一線で投げ続けるためには、当然、育成計画や起用法が重要になる。まして投手は、野手と比べて選手寿命が短い。代理人のウルフ氏は昨年12月のウインターミーティング時にもこう言っていた。
「彼(佐々木)は、野球に絶対はないし、人生に絶対はないと考えている。大怪我やトミー・ジョン手術も起きる。彼自身、2度の肩の故障があり、すべてが望みどおりに行くとは限らない」
佐々木は「25歳ルール」によってマイナー契約しか結べない。ドジャースの大谷翔平は2018年、今の佐々木と同じ23歳でエンゼルスに入団し、2度の右肘手術を強いられながらも6年間プレー。2023年オフに晴れてFAとなり、ドジャースと「10年1000億円」の超大型契約を結んだ。
佐々木もFA権を取得するためには最低でも6年を要する。40歳までプレーするなら、FA時かそれ以前に長期契約を勝ち取る必要があるが、完全な売り手市場である以上、メジャーの各球団は佐々木の希望を最大限受け入れる必要があるだろう。
米メディアによると、これまで佐々木が書類選考したうえで面談したとされるのは、ドジャース、ヤンキース、メッツ、カブス、ジャイアンツ、レンジャーズ、パドレスの7球団。昨年のクリスマスをめどに一時帰国していたが、再渡米して最終選考を行う方針だ。
「16年後」を見据える佐々木のお眼鏡にかなう球団はどこか。
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そんな佐々木だが、ここに来て球界でまことしやかに囁かれているのが「25歳ルールを知らなかった説」だ。いったいどういうことか。あれだけ《メジャー、メジャー》と言っていたのに、なぜこのような話が出てきているのか。
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