大谷が危ない?ドジャースの“貪欲”経営戦略が招くシワ寄せ…すでに投手調整はペースダウン
変則日程で投手のペースダウン
仮に1試合につき6億円とすると、ド軍は4試合で24億円。これは試合のみが対象だから、大谷がスポンサー契約を結ぶ企業の商品の売り上げなど、間接効果を含めれば、50億円、100億円の経済効果を生んでもおかしくないのだ。
ド軍が今回、東京で開幕戦を迎えるのは、日本市場を重視するのはもちろん、アジア全体への波及効果を狙ったものだ。最大の目玉は投打二刀流で大活躍し、今やMLBの顔となった大谷であるのは言うまでもない。
大谷は現在、20社超のスポンサー契約を結んでいる。今年もコンビニ大手のファミリーマートなどと新たに契約。米経済誌のフォーブスによれば、ド軍は大谷効果もあり、2024年度のスポンサー収入は110億円増加したという。ド軍は大谷と10年総額1000億円超の超大型契約を結んだが、これは戦力としてはもちろん、大谷に球団の広告塔としての役割も期待しているのは間違いない。
「大谷のスポンサー契約数は、23年までのエンゼルス在籍時の最大15社程度から増え続け、契約金もかなり上がっている。『エ軍時代の倍』という企業もあります。大谷人気サマサマ……と言いたいところですが、これにはド軍の意向も大きいといいます。ド軍移籍後の大谷のスポンサー契約は、基本的にド軍がイニシアチブを握っているそうです。契約もいくつかのパターンがあり、大谷との個人契約、大谷とド軍の双方と契約するケースもある。ド軍はメジャーの中でも金稼ぎにかなり貪欲な球団。大谷の貢献度は絶大です」(広告代理店関係者)
ド軍が2年連続でアジアで開幕戦を迎える異例の日程を容認したのも、世界戦略の一環として、大谷を最大限に活用しようという思惑があるからだろう。
「スポンサーが増えれば増えるほど大谷の副収入は増える。とはいえ、その分、野球以外に時間を取られることになる。大谷も野球に支障が出ない程度に抑えてはいるのでしょうけど、日本ハム時代は練習があるからと先輩の食事の誘いを断ることもあったし、エ軍時代は野球に専念するため、スポンサーとの契約数をあえてセーブしていた。心身に余裕が出てきたのかもしれませんが、ストイックな大谷とすれば、かなり手広く動いているのは確か。今季は投手復帰を目指す大事な年。プレーオフに勝つため、投手としての調整はいったんペースダウンしましたが、ド軍のプライアー投手コーチは日本開幕の変則日程も考慮したと言っている。ド軍の貪欲な経営戦略のしわ寄せを食わなければいいですが……」
とは、さる米メディア関係者だ。
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日刊ゲンダイは以前、大谷の両親や恩師を徹底取材。いまではメディア露出を控えるようになった両親だが、当時はふたりの「出会い」まで直々に語ってくれた。それらを網羅した連載コラム、
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