大谷の復調は「高めの目付け」がカギ…4試合ぶり2ランも前日は3三振、低めの変化球に苦戦中
打撃不振の原因究明と修正は時間の問題
サヨナラ本塁打を放った4日のブレーブス戦以来、4試合ぶりのアーチを放ったが、前日のフィリーズ戦では先発左腕サンチェスの低めの変化球を攻略しきれず、今季2度目の1試合3三振を喫した。大谷は開幕から低めの変化球にバットが空を切るシーンが目立っており、ここまで喫した11三振のうち10個がナックルカーブやシンカーなど沈む球に手を出してのものだ。
大谷はコンスタントに本塁打が出る時は真ん中から高めの甘い球を逃さず、一振りで仕留めてきた。今季、低めの変化球に手を焼いているのは、2年連続本塁打王として、相手バッテリーの攻めが昨年まで以上に厳しくなっているのはもちろん、大谷本人も球の見極め、目付けに苦慮している可能性もある。
大谷は、目付けやタイミング、バットの軌道など複数のチェックポイントを持っており、日頃からタブレット等で自身の打撃フォームの確認を欠かさない。
打撃不振の原因究明と修正は時間の問題と見られるが、今回のナショナルズはゴアとともにエース格で10日の第3戦に先発予定の右腕アービン、守護神フィネガンら低めに沈む変化球を武器にしている投手が少なくない。
ナ軍投手陣は経験の浅い若手も多いだけに、二線級の投手を攻略して本塁打量産のきっかけを掴めるか。