「自己治癒力を高める医療」小西康弘著
現代医学では、病気に対して悪い部分をどのように抑え込むか、または取り除くかという形で治療が進んでいく。しかし著者は、病気を体全体の問題と捉え、その根本原因の解決を図ろうとする「統合医療」を実践し、自身の医院であらゆる疾患の治療に携わっている。
統合医療で特に大切なのが、患者が本来持つ自己治癒力の強化であるという。私たちの体の中では、60兆個もの細胞を健全に機能させるため、自律神経系やホルモン系、免疫系などのシステムが常に働いている。そして、これらのシステムを阻害するのが、体の冷えや、ビタミンやミネラルの不足であるという。
自己治癒力を高めるための瞑想(めいそう)法なども紹介しながら、そのメカニズムを詳しく解説していく。(創元社 1300円)