「腸が嫌がる食べ物、喜ぶ食べ物」松生恒夫著
がん死の中でも女性1位、男性3位を占めている大腸がん。腸の健康を維持するためには、毎日の食事から腸を痛めつけるような食べ物を極力排除すべきだ。
例えば、赤身肉。米国がん研究協会でも、大腸がんリスクを確実に高める因子として、赤身肉を挙げている。その原因は、ヘム鉄と呼ばれる鉄分で、脂質と組み合わさることで活性酸素が発生し、がんの引き金になると本書。
また、便秘解消にいいといわれる玄米だが、水に溶けない不溶性食物繊維が多すぎ、実は腸にはお勧めできないという。健康で腸が活発に動いている人ならいいが、加齢によって噛む力や腸の動きが弱くなっている人は、かえって消化不良を起こし、便秘や腹部膨満感を悪化させるので要注意だ。
(SBクリエイティブ 730円)