「63歳で健康な人は、なぜ100歳まで元気なのか」板倉弘重著
本書では、健康寿命を縮める7大疾患の脳血管疾患や心疾患などについて、約75万人のデータをもとに性別・年齢別発症率を抽出。現代版の新たな“新厄年”を導き出し、生活習慣を振り返るきっかけにしようと呼び掛けている。
まず、男性なら24歳の頃には、糖尿病の発症リスクが0.5%上昇を開始する。そのため、24歳の“厄よけ”として、体重の5%減を目指そう、といった具合だ。脳血管疾患では、男性は50歳で発症リスクが2倍に、63歳になると7~8倍と急上昇する。動脈硬化を進行させる活性酸素を除去したり、過剰な糖分が細胞を変性させる糖化を防ぐための、食事の工夫や運動を心がけたい。
神頼みではない、健康のための“厄よけ”を知っておこう。
(講談社 880円)