「なぜ、胃が健康な人は病気にならないのか?」江田証著
近頃の研究では、動脈硬化やがんなどのさまざまな疾患に“炎症”が関係していることが分かってきた。炎症を起こしている部分には白血球から放出されるサイトカインという物質が集まるが、炎症が慢性化するとサイトカインが血液に乗り、全身に悪影響を及ぼす。
そして、人間の体の中でもっとも炎症を起こしやすく、面積も広いのが胃。胃の健康を守っておかないと、寿命にも関わる思わぬ疾患を招きやすくなるのだ。
本書では、胃の炎症を防いで健康を維持するための工夫を紹介。食材でおすすめなのがブロッコリーで、スルフォラファンという成分がピロリ菌を抑えたり炎症を改善してくれる。朝食をしっかりと取り朝から胃を動かすことも、胃を健康にする第一歩になるという。
(PHP研究所 600円+税)