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宮城安総工作舎アートディレクター

1964年、宮城県生まれ。東北大学文学部仏文科卒。1990年代から単行本、企業パンフレット、ポスター、CDジャケットなど幅広く手掛ける。

ゾンビ映画の歴史を一望する天下御免の意欲作

公開日: 更新日:

 この新解釈=再定義をもとに、続編「ゾンビ」(78年)では「人を食らうゾンビにより人類が滅亡する」様式を追求。他監督の「ゾンビ映画」の手本となる一方、先が見えない閉塞感や絶望感など終末的雰囲気は、後世に絶大なインパクトを与えた。ちなみに「スプラッター・シネマ」という用語も、ロメロ自身の言葉が語源になっている。

 1930~2013年の時の流れを横軸に、製作の裏話や社会・文化状況を縦軸に重ね合わせる。いわば「ロメロ史観」にのっとり、ゾンビ映画の生々しくも痛々しい細部にあえて踏み込む、天下御免の意欲作だ。

【連載】見た目で買った面白読本

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