「マンガ ボクは介護職員一年生」梅熊大介著
3年前、介護についてはまったくシロウトの漫画家が介護職員になった。本書はそれからの体験をもとにした実話マンガ。
職員1年生はまず入居者の顔と名前を覚えることから始めるが、意外に大事なのが要介護者の服装を覚えること。出先ではぐれたら警官などに特徴を話すときに服装が役立つのだ。またボケてはいても高齢者は人生の達人。職員の一挙手一投足をよく見ていて、あまり緊張してばかりだと軽くなめられたりするのもフツーだという。高齢者をむやみに子ども扱いして赤ちゃんコトバで話すなどは相手を不愉快にさせるだけなのである。(宝島社 880円+税)