「健康に長生きしたければ1日1曲歌いなさい」斎藤一郎他著、日本音楽健康協会監修
カラオケで思いきり歌うとストレス発散になるものだが、近頃では医学的にも、その健康効果が明らかになってきた。
60歳以上の男女にカラオケで3曲歌ってもらい口腔内の検査をしたところ、歌の好き嫌いにかかわらず、安静時やガムを噛んだ時よりも唾液の分泌量が増えることが分かった。唾液はウイルスや細菌から体を守るだけでなく、唾液に含まれるNGFという神経成長因子の働きで神経細胞の修復が促され、認知症の予防にも役立つといわれている。
また、歌うことで免疫力が強化されたり、アンチエイジングにもつながるという。これらの効果は、1日たった1曲、ただし毎日歌うことで得られるという。歌の健康効果を高めるための発声方法や、腹筋の鍛え方も紹介していく。(アスコム 1200円+税)