いま国民は核心を突く人を欲していないのか

公開日: 更新日:

 ところが、最近、著者のメディアへの登場が減っている。権力者たちが著者の登場を妨害しているのかもしれないが、一番大きな理由は、「もの言う人」へのニーズが減っていることだと思う。

 メディアも商売だから、部数が伸びたり、視聴率が取れれば、重用する。しかし、いま多くの国民が、著者のような問題の核心を突く発言をする人を欲していないのだ。

 その理由は、国民が御用メディアに飼いならされ、危機感を失ってしまったからだろう。しかし、それでは、権力者の思うつぼだ。知る権利を失ったら、民主主義はおしまいだ。その危機感を国民が共有するために、本書はとても重要なのだ。★★★(選者・森永卓郎)


【連載】週末オススメ本ミシュラン

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  2. 2

    中日1位・高橋宏斗 白米敷き詰めた2リットルタッパー弁当

  3. 3

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  4. 4

    八村塁が突然の監督&バスケ協会批判「爆弾発言」の真意…ホーバスHCとは以前から不仲説も

  5. 5

    眞子さん渡米から4年目で小室圭さんと“電撃里帰り”濃厚? 弟・悠仁さまの成年式出席で懸念されること

  1. 6

    悠仁さま「学校選抜型推薦」合格発表は早ければ12月に…本命は東大か筑波大か、それとも?

  2. 7

    【独占告白】火野正平さんと不倫同棲6年 元祖バラドル小鹿みきさんが振り返る「11股伝説と女ったらしの極意」

  3. 8

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  4. 9

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  5. 10

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議