「甘いもの中毒」宗田哲男著
糖質制限こそが日本人の体に適した健康な食生活であるという。著者は糖尿病妊娠などの糖質制限で成果を上げているマタニティークリニックの院長。糖質制限への批判に対する反論を含めて糖質制限の利点を説明している。
著者によると甘いもの中毒には「砂糖中毒」と「ご飯中毒」があり、深刻なのは後者だという。
面白いのはお米がヘルシーというのは、医学・栄養学的には神話でしかない、と断言している点。それは赤ちゃんの頃からの食生活によりかたくなに信仰されているに過ぎないという。そもそもご飯は大量の砂糖で、茶碗1杯で角砂糖14個分にあたる。ご飯を3分の1にするだけで、糖質制限の効果が表れるというのが著者の主張だ。(朝日新聞出版 780円+税)