「増補版 うまい日本酒をつくる人たち」増田晶文著

公開日: 更新日:

 全国各地の銘酒蔵を訪ね、その造り手たちの思いや酒造りの哲学を聞き出しながら、彼らの造った酒を味わう酒紀行。

 秋田の「新政酒造」を率いる8代目当主・佐藤祐輔は、自らを「僕はとにかくポリシー先行型。奇人変人呼ばわりされることもありますが、それくらいの信念がないと日本酒の蔵はやっていけません」という。東大卒業後、フリーライターから転身して家業を継いだ佐藤は、地元で晩酌や慶弔の場で飲まれていた普通酒の新政を、一躍スターブランドに育て上げた。新政を、そして日本酒の未来を見据え、日用品ではなく芸術品を目指すその酒造りの信念を聞き出す。

 ほか、島根県の「池月酒造」や、埼玉県の「ベンチャーウイスキー」など14の酒蔵を巡る。

(草思社 900円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕がプロ野球歴代3位「年間147打点」を叩き出した舞台裏…満塁打率6割、走者なしだと.225

  2. 2

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  3. 3

    “玉の輿”大江麻理子アナに嫉妬の嵐「バラエティーに専念を」

  4. 4

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  5. 5

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  1. 6

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 7

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 8

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 9

    大江麻理子アナはテレ東辞めても経済的にはへっちゃら?「夫婦で資産100億円」の超セレブ生活

  5. 10

    裏金のキーマンに「出てくるな」と旧安倍派幹部が“脅し鬼電”…参考人招致ドタキャンに自民内部からも異論噴出