「ホーム・コーヒー・ロースティング」嶋中労、旦部幸博著
東京・台東区日本堤にある「カフェ・バッハ」の田口護は、店近くの「バッハコーヒートレーニングセンター」で、自家焙煎の店を開こうとしている人を対象に焙煎セミナーを行っている。焙煎には手網、フライパン、手回しロースターを使うが、手網は煙の抜けがよくて「ガスごもり」を起こさず、コーヒー豆の特性が出やすいという利点がある。豆の変化を観察しやすいのもメリットだ。
フライパンの場合、平底のものは豆が滑るばかりで宙に躍らないため、煎りムラができるので、底の丸い中華鍋のほうが向いている。直接炎が当たらないので、手網と比べて豆が膨らみやすく、味の安定度も高い。
自家焙煎でコーヒーを楽しみたい人に焙煎名人たちがコツを伝授。
(集英社インターナショナル 1540円)