「2030年の東京」河合雅司、牧野知弘著
コロナ禍で一時、転出超過になった東京都の人口が、若者の流入で再び転入超過に傾いている。東京圏の人口は3700万人を数え、世界屈指の人口集積地となっているが、そんな東京にいま大きな転機が訪れようとしている。
東京の人口は3年後の2025年にピークアウト、東京圏も本格的な人口減少社会へと突入するからだ。若者の流入が減れば、東京は急速に老け込む。その激変の入り口が2030年だという。
人口減少問題の専門家と不動産プロデューサーが、激変する2030年の東京の未来図を予測。産業構造の集約化やDX化による雇用の減少、23区内の買い物難民、貧困高齢者の激増、そして医療問題まで。そうした人口減少社会に適応した「新・東京モデル」転換への道筋を提示する。
(祥伝社 924円)