「イーヴィル・デッド」七尾与史著
中学2年の坪井哲太は駄菓子屋ファウストのゲームにはまっていた。ある日、最近導入されたゲームを女子が突破したのを見て驚く。彼女は転校してきたばかりの麻生珠代だった。
哲太は食人族と呼ばれるグループの一員だったが、珠代を入会させることになり、その儀式を行うため、心霊スポットといわれている旧本坂トンネルにやってきた。食人族のメンバーで本坂に巣くう魔物を退治しようというのだ。1年前に小学生が肝試しとしてトンネルに入ったが、そのまま戻ってこなかった。哲太らは全員でトンネルに足を踏み入れるが、その中で1人だけ戻ってこない者がいた。
トンネルを舞台に繰り広げられるホラー小説。
(実業之日本社 1980円)