「競争の番人」新川帆立著
公正取引委員会の審査官、白熊楓は、公共工事の談合について白熊の聴取を受けた後、飛び降り自殺をした男の葬儀に参列した。帰りの電車の中で、楓は上司の遠山から配置転換があることを聞いた。キャリア採用で、ノンキャリの白熊より2歳下の小勝負という男とチームを組むことに。
そんな白熊に、栃木県S市のホテル3社のカルテルが新しい事件として割り当てられた。そのホテルのひとつ、Sクラシカルホテルで殺人未遂事件が発生。ホテルのオーナーがエントランスを出たところで刺されたという。そのホテルは、その日、内偵する予定だった。
公取委の凸凹コンビが活躍するエンターテインメント。
(講談社 1760円)