「都会を出て田舎で0円生活はじめました」田村余一、田村ゆに著

公開日: 更新日:

 田村一家3人が住んでいるのは15坪の木造平屋の建物で、田村が独学で建てた家だ。屋根の材料と補強金属類以外は、すべて廃材を利用。反っているものやねじれているものもあるので、切り刻んで使うしかない。断熱材のグラスウールが足りなかったので、大量にもらったぬいぐるみを外壁と内壁の間に詰め込んだ。今でも壁からの視線を感じる。電気、ガス、水道は契約せずに、ソーラーパネルで太陽光発電。パネルを車輪付きの台車に載せ、太陽の動きに合わせて位置を変える。

 0円生活のきっかけは高校時代。マンガの「寄生獣」を読んで、人間が生きるために環境を傷つけていることに気づいた。自分が生きるために牛・豚・鶏などの命を奪うことを避けるため、富士山で死のうとしたが、気温4度の世界はあまりにも寒かった。

 高齢者の多い地域でご用聞き屋をして生きる家族の自給自足生活をつづったエッセー。

(サンクチュアリ出版 1430円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕がプロ野球歴代3位「年間147打点」を叩き出した舞台裏…満塁打率6割、走者なしだと.225

  2. 2

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  3. 3

    “玉の輿”大江麻理子アナに嫉妬の嵐「バラエティーに専念を」

  4. 4

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  5. 5

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  1. 6

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 7

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 8

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 9

    大江麻理子アナはテレ東辞めても経済的にはへっちゃら?「夫婦で資産100億円」の超セレブ生活

  5. 10

    裏金のキーマンに「出てくるな」と旧安倍派幹部が“脅し鬼電”…参考人招致ドタキャンに自民内部からも異論噴出