「山奥ビジネス」 藻谷ゆかり著

公開日: 更新日:

 都会と地方の物流と情報の格差が一挙に縮まり、「山奥」でもビジネスを展開する人々が現れ始めた。そんな山奥ビジネスの実情や自治体の取り組みを紹介するリポート。

 熊本県山都町は、県内45市町村中2番目に消滅可能性が高いと指摘された人口1万4000人足らずの過疎の町。1989年に家業の酒蔵を継ぐため銀行をやめUターンした山下泰雄氏は、人気オンラインゲームと町の伝承を結び付けた商品を開発して低迷していた売り上げを伸ばした。さらに熊本地震を機にIT企業を誘致。若い世代がスタッフとして町に移住してきている。

 他にも人口400人足らずの北海道岩見沢市美流渡地区の行列ができるパン屋など。

 新しい時代のビジネスのあり方のヒントを学ぶ。

(新潮社 858円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    氷川きよし再始動で囁かれるファン離れ“2つの理由”…救いは「信仰」仲間からの強力支援

  2. 2

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 3

    尾行、妨害、不倫、元女性誌編集長…松本人志vs文春の裁判がスゴいことになってきた

  4. 4

    大谷が2026年WBCを辞退する可能性…二刀流継続へ「右肘3度目手術」は絶対避けたい深刻事情

  5. 5

    ソシエダ久保建英のレアル復帰は「完全消失」…エムバペら《新銀河系軍団》に割って入る余地ゼロ

  1. 6

    渡部建はキスなし即ベッド“超自己中SEX” 元カノ女優が激白

  2. 7

    創価学会・池田大作名誉会長が芸能人に与えた多大な影響 久本雅美、ナイツ、石原さとみも“ガチ信者”

  3. 8

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  4. 9

    元バレー日本代表・狩野舞子が女性から総スカン…度重なる“匂わせ”でジャニオタまで敵に

  5. 10

    離職後、定年後は何をしたい? 第2位「まだ考えていない」…では第1位は?