「死は存在しない」田坂広志著
「死は存在しない」田坂広志著
長年、科学は「死後の世界」の存在を否定してきた。しかし、近年、最先端量子物理学が「死後の世界」が存在する可能性を示唆する新たな仮説を提示しているという。
その仮説が正しければ、多くの人が体験する予知や予感、シンクロニシティーなどの不思議な出来事や現象の正体も明らかになるそうだ。その仮説とは、この宇宙に普遍的に存在する「量子真空」のなかの「ゼロ・ポイント・フィールド」と呼ばれる場に、「この宇宙のすべての出来事のすべての情報が『記録』されている」というもの。
原子力工学の第一線で活躍してきた研究者がこの仮説をもとに、死後の世界とはどういうものか、そこでわれわれの意識はどうなっていくのか、科学の目で論じた驚愕(きょうがく)の書。 (光文社 1012円)