「60歳からの文章入門」近藤勝重著
「60歳からの文章入門」近藤勝重著
還暦を迎え、ゼロから後半生のスタートを切る人に向けた文章教室。
還暦という状況の変化に対処し、新しい自分と出会うのに、自分史でもエッセーでも、人生語録でもいいので、まずはこれまでの半生を「書いて」考えるのが一番良いと著者は説く。書くことが脳を刺激し、やる気を引き起こすとともに、それまで意識してこなかった自分の持ち味に気づき、自己変革につながるからだ。
大事なのは「思う」ことよりも「思い出すこと」を書くこと。自ら体験した出来事を、その楽しさやつらさも含めて書けばいいと。
そのほか、身の回りの変化をとらえる、当たり前のことに疑問を持つなど、ポイントを挙げながら具体的にどんなことを書けばいいのか、どんなふうに書けばいいのかを優しく伝授する。
(幻冬舎 990円)