「毎日がピカピカになる『水まわり』の洗いかた」きよきよ著
「毎日がピカピカになる『水まわり』の洗いかた」きよきよ著
雨が多くジメジメとするこの季節。家の中では水回りにカビが生えやすくなり、掃除が大変だ。しかし、コツさえ知っておけば意外と簡単にきれいにできると教えてくれたのが本書。36年にわたりハウスクリーニングに従事してきた著者が、プロの技を伝授している。
最もカビが生えやすい風呂場から掃除してみた。体から出た皮脂汚れ、石鹸カス、そしてカビというさまざまな汚れが絡まり合う風呂場は、ミックス洗剤を作って洗うといいらしい。つまり、カビを落とす塩素系洗剤、皮脂を落とすアルカリ性洗剤、そして意外と万能な食器用の中性洗剤を混ぜて使うのだ。これを壁や床にかけたら30分放置してシャワーで洗い流す。頑固な汚れは使わなくなった体を洗う用のナイロンタオルでこすったところ、気持ちいいほど落ちた!
意外と汚れていたのが風呂場の扉。とくに下の方には、水アカと石鹸カスが固まったカリカリとした白い塊がこびりついて、スポンジでこすってもなかなか落ちない。これをきれいにするには、溶かす作用が強い酸性洗剤が効くという。使い古しの歯ブラシで何回か塗ってやると、シューッという音とともに溶けてなくなってきた。汚れが落ちると風呂場全体が明るくなったように感じる。
一度きれいにしても梅雨時はカビが生えやすいが、温度(20~30度)、湿度(80%以上)、栄養(アカや石鹸カス)という3条件のうち、1つでも排除できればカビの増殖は食い止められるという。そこで100均の水切りワイパーを買ってきて、風呂上がりに必ず壁の水滴を除去することを習慣にしている。
トイレやキッチンの掃除のコツも紹介する本書。水回りがきれいだと、日々の生活も実に快適だぞ。 〈浩〉
(興陽館 1430円)