「韓国映画・ドラマのなぜ?」成川彩著
「韓国映画・ドラマのなぜ?」成川彩著
韓国の家庭は英語教育に熱心で、子どもを小さな頃から英語圏の国に留学させて英語力を付けさせることが多い。母と子どもは海外で生活し、父は韓国で働いて生活費や学費を送るという、逆単身赴任である。映画「エターナル」(イ・ジュヨン監督)では、証券会社の支店長を務めるジェフンは妻と息子をオーストラリアに送り出す。韓国人は英語圏では英語の名前をもつことが多く、妻のスジンは「スー」と呼ばれて、のびのびと暮らす。2年後、勤務先の不良債権問題で窮地に追い込まれたジェフンはオーストラリアに渡り、妻と子の楽しそうな様子を遠くから見守る。
ほかに、食事のシーンが多い理由など、「なぜ?」に答えてくれる一冊。 (筑摩書房 1760円)