「まりも日記」真梨幸子著

公開日: 更新日:

「まりも日記」真梨幸子著

 小説家デビューから4年が過ぎた「私」は、派遣の仕事でどうにか食いつないでいる。そんなある日、デパートの屋上で昼休みを過ごしていた私は、ペットショップの子猫にくぎ付けになる。そのブリティッシュショートヘアの子猫は、自分よりも小さなほかの子猫にいじめられているように見えた。格安の理由を、生後8カ月の売れ残りだからだと店員から聞いた私は、このままでは殺処分されてしまうと心配し、有り金5万円をはたいて購入。まりもと名付けて猫との暮らしが始まる中、避妊手術のために訪れた病院で腎臓の病気が見つかる。私はキャッシングで30万円を調達し手術費にあてる。まりもは金のかかる猫だった。(表題作)

 イヤミスの女王が猫に翻弄される人間たちを描いたネコミステリー集。

(講談社 770円)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  2. 2

    佐々木朗希“大幅減速”球速160キロに届かない謎解き…米スカウトはある「変化」を指摘

  3. 3

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  4. 4

    ヤクルト村上宗隆 復帰初戦で故障再発は“人災”か…「あれ」が誘発させた可能性

  5. 5

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  1. 6

    フジの朝ワイド「サン!シャイン」8時14分開始の奇策も…テレ朝「モーニングショー」に一蹴され大惨敗

  2. 7

    「皐月賞」あなたはもう当たっている! みんな大好き“サイン馬券”をマジメに大考察

  3. 8

    セレブママの心をくすぐる幼稚舎の“おしゃれパワー” 早実初等部とアクセスや環境は大差ナシ

  4. 9

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  5. 10

    下半身醜聞・小林夢果の「剛毛すぎる強心臓」…渦中にいながら師匠譲りの強メンタルで上位浮上