「安倍晋三の正体」適菜収著
「安倍晋三の正体」適菜収著
1年前に非業の死を遂げた安倍元首相の言動を事実にもとづき検証しながら、その本質を明らかにした糾弾の書。
安倍政権時代の国家の崩壊を示すメルクマールを3点提示。その1つに、2015年の安全保障法制の際に、国家を運営する手続きを破壊したことを挙げる。
さらに公文書改ざんをはじめ、大規模な不正が何度発覚しても責任がうやむやになっていること、そして国が憲法を無視していることを公言した当時の稲田防衛相の発言を取り上げる。
日本を弱体化させた安倍政権の諸政策を検証するとともに、当人の稚拙な政治観や憲法観、歴史観を検証し、その正体を暴く。
そして戦後日本社会の思考停止が行きついた先が安倍政権だったと、彼を担ぎあげてきた日本社会の病をあぶり出す。
(祥伝社 1012円)