「サイレント黙認」神津凛子著
「サイレント黙認」神津凛子著
長野県の建設会社に勤務する勝人は、カフェで働く華と出会う。順調に交際が進む中、勝人はケガで療養していた華の継母・巴の快気祝いのパーティーに招かれる。
その席で勝人は巴に華との結婚を宣言。血のつながらない華の弟・星也は、勝人がこれまで見てきた姉の好みの男性とまったく異なっていることに疑問を抱く。調べると勝人は、建設会社を女一代で築いた矢羽田寿子の一人息子だった。
幼馴染の葉月と矢羽田家の屋敷がある村に出向いた星也は、15年前に村で殺人事件があったことを知る。犯人は勝人の家庭教師だった。さらにその2年後、勝人の同級生だった14歳の少女が行方不明になり、まだ見つかっていないことも分かる。
注目の作者が描く長編サイコミステリー。 (講談社 1045円)