「証言 タブーの昭和史」別冊宝島編集部編
「証言 タブーの昭和史」別冊宝島編集部編
新証言によって、昭和史に刻まれた大事件の真相に迫る事件簿。
まずは、昭和最大の未解決事件のひとつで、今も多くの謎が残る3億円事件(昭和43年)を取り上げる。
事件から11日後、事件を象徴することになる容疑者のモンタージュ写真が公開された。しかし、この写真は前年に死去した、事件とは全く無関係の青年の写真を流用したものだったという。捜査の迷走と迷宮入りを象徴する、このモンタージュ写真が作られた背景に迫る。
ほかにも、昭和45年に作家の三島由紀夫が自衛隊の駐屯地でクーデター決起を呼び掛け割腹自殺した事件をはじめ、宮崎学氏が容疑者キツネ目の男にされた昭和59年のグリコ・森永事件など。記憶に刻まれた昭和史のタブーに改めて切り込む。 (宝島社 880円)