「ぼろ着のディック」ホレイショ・アルジャー著 畔柳和代訳
「ぼろ着のディック」ホレイショ・アルジャー著 畔柳和代訳
14歳のディックはニューヨークで靴磨きをしながら1人で暮らす。機知に富み、仕事熱心のため稼ぎはいいが、劇場通いや博打に使ってほとんど残らない。安宿に払う金がないときは路上で寝ることもたびたびだ。しかし、どれだけ苦しくとも、盗みだけはしたことがない。
そんなある日、寄宿学校に入る前に叔父を訪ねて街に来たフランクと出会う。ディックは仕事があるフランクの叔父に代わって街を案内することに。ぼろ着をまとったディックを見かねたフランクは、自分の洋服をプレゼントしてくれる。セントラルパークやウォール街など、街を歩きながらディックの生い立ちを聞いたフランクは、夜学で学ぶよう彼に勧める。
19世紀のニューヨークを生きるディックのサクセスストーリーを描いたアメリカの古典文学。
(KADOKAWA 1034円)