矢口真里の「クローゼット不倫」は許された?『Mステ』出演に誕生日会、異様な精神力を高めた結果の大復活
「クローゼット不倫」から早10年以上
【「残念プロフェッショナル」の流儀】
「クローゼット不倫」というパワーワードを生み出してから早10年以上。元・モーニング娘。の矢口真里が、1月20日に42歳の誕生日を迎え、その前日にバースデーリサイタルを開催しました。
不倫の相談も数多く受けるという恋愛カウンセラー・恋愛コラムニストの堺屋大地さんは、彼女のことをどのように分析しているのでしょうか。
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矢口真里(タレント、42歳)
2018年、不倫相手だった男性と結婚
矢口真里様がモーニング娘。の第2期メンバーに合格したのが1998年。全盛期のモー娘。を盛り上げ、アイドルとして華やかなスポットライトを浴びていました。2005年にモー娘。を脱退してからも、矢口様はバラエティスキルの高さを活かし、さまざまなテレビ番組で活躍。
2011年に低身長の矢口様に対して高身長俳優として人気だった中村昌也さんと結婚し、幸せな夫婦生活を送っていた――と思われていた2013年、日本芸能史に刻まれるほどの大スキャンダルを巻き起こしたのです。
モデル男性(現在の夫)との不倫が発覚したのですが、そのバレた際のシチュエーションが実に衝撃的。夫の不在時、自宅に不倫相手を連れ込んでいたところ、夫が予定より早く帰宅し、クローゼットに隠れていた二人と鉢合わせした、というもの。
不倫ドラマでも起こらないような「クローゼット不倫」というパワーワードを生み出してしまい、自業自得とはいえ矢口様は地獄の日々を味わうことに…。
しかしその後、2018年に不倫相手だった男性と再婚し、2019年に長男(現在5歳)、2021年に次男(現在3歳)を授かり、今は幸せな家庭を築いているようです。
不倫当時、『Mステ』に出演できると予想できたか
大スキャンダルから芸能活動再開してしばらくは、テレビ番組に出演するたびに不倫ネタをイジられるのが鉄板の流れとなっていました。が、現在はもう不倫イジりをされることはかなり減ってきており、ごくごく普通にバラエティタレントとして出演するケースがほとんど。
しかもバラエティ番組だけでなく、たとえば『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)にモー娘。OGとして出演し、普通にアーティストとして歌声を披露することもありましたので、大復活と言っても過言ではないでしょう。
そして、今年の1月20日に42歳の誕生日を迎えたのですが、1月19日には薄紫色でフリフリのアイドル然としたドレスを身にまとい、バースデーリサイタルを行い20曲も熱唱。同イベントはファンミーティング的な交流もあったようで、矢口様は駆け付けてくれた100名以上のファンとともに記念撮影した写真を、自身のInstagramにアップしていました。
中央で満面の笑みを浮かべる矢口様はもちろんですが、ファンのみなさんにも笑顔の花が咲いた、とても素敵な一枚です。
「クローゼット不倫」の騒動当時、矢口様に再び『ミュージックステーション』という伝統のある歌番組で歌唱できる未来、バースデーイベントでフリフリのドレスを着てファンと満面の笑みの写真を撮る未来、それらがあると誰が予想できたでしょうか?
“厚顔無恥”という才能。それを高めた結果の大復活
この未来を実現できた理由は、ひとえに矢口様が“厚顔無恥のプロフェッショナル”だからでしょう。
活動再開すれば不倫ネタで盛大にイジられ、“性欲を抑えられないふしだらな女”というレッテルを貼られることは火を見るよりも明らか。お笑い芸人ならばまだしも、彼女は元アイドルですから、それは地獄の業火に焼かれるようなもの。
それを承知で、矢口様は再びテレビの世界に舞い戻ってきたわけです。
相当にツラの皮が厚くないと絶対に無理。無理・無理・無理。
「厚顔無恥」という言葉はネガティブな印象が強いでしょうが、矢口様の場合、厚顔無恥のレベルをMAXにまで高めた結果、今の大復活があるのです。
芸能界には「歌がうまい」「演技がうまい」「話が面白い」などさまざまな才能を持ったプロフェッショナルが存在しますが、矢口様は「厚顔無恥」という才能が突き抜けており、芸能界広しと言えど彼女がNO.1で間違いありません。
矢口アンチのみなさんへ、切実な提言
余談ですが、矢口アンチのみなさんは、いくら彼女のことが嫌いでも、今後はネットにバッシング的なコメントを書き込まないことをおすすめします。
例え矢口様へのディスりであっても、みなさんがそうやって話題に挙げると、再び彼女に注目が集まってしまうからです。
「悪名は無名に勝る」という言葉があります。書き込まれた内容が矢口様を非難・否定するコメントだったとしても、話題になることは芸能界においてはある種の“正義”なのです。
要するに、ネットに書き込むことが矢口様の稼ぎに繋がってしまうというジレンマがあるため、矢口アンチのみなさんは、今後は重々お気を付けください。
(堺屋大地/コラムニスト・ライター・カウンセラー)