ものまねホリの“ランパブ流し”時代 「店の奥で下着の女の子と待機して…」
僕、大学の時に借りてた奨学金を、14万円くらい年末に払わなきゃいけなかった。サラリーマンのボーナスで払うつもりだったから、毎年12月はキツかったですねぇ。3~4年払ってました。それもあって貧乏で、食事はバイト先のまかないや百均の味噌汁とかで済ませて節約してた。たまにロケの仕事が入ると、ロケ弁当をいくつも持ち帰って冷凍パックで保存しました。ショーパブでたまにチップをもらえたらラーメン食って帰ろうとか、そんな食生活。
200円の電車賃節約のため自転車で移動してたけど、ある日仕事場の劇場の前に止めてたら撤去されてた。取りにいくと5000円くらい払わされ、ギャラより高かった。何度か撤去されてて、トータルで自転車をもう一台買えるくらい払いましたよ。
スナックやキャバクラでモノマネの流しもやりましたね。「ネタやらしてください!」といきなり知らない店を訪ねて。サラリーマンでいう新規訪問と同じです。何軒も断られて、やっとやらせてもらったキャバクラの系列店3店舗を回った。そこは3日で計9回やりました。
ランジェリーパブでモノマネやったこともありますよ。着替えはキッチン。ポテトフライが揚がってる横で衣装に着替えてた。モノマネしない時間は、店の奥で待機してる下着の女の子と一緒に待機。そんなことを1年くらいやりました。これは修業にもなりましたね。自分を見にきてない人たちを笑わせる技を覚えたし、初めて上がるステージには強くなった。だから数年後に「エンタの神様」(日本テレビ)に初めて出てネタやった時は、「若い女の子たちばかりで、こんなに僕を見てくれる環境ってあるんだ!」と驚きました。思えば、断られたり、笑ってもらえなかったモノマネ流しが、今、役に立ってますね。今は逆にいろんな店から「モノマネやってよ」と言われます。面白いですね。