55歳が境界線 睡眠は「たっぷり」より「コンパクト」が心地いい

公開日: 更新日:

 高齢になると、積極的に成長ホルモンを分泌させる必要がなくなって量も減る。その分、後半のコルチゾールが優位になり、起床が早くなってしまうのだ。

「男性の場合、55歳を境目にそうした睡眠の崩れが表れます。しかし、それを知らない人が多いので<昔みたいに眠れなくなった>と動揺し、快眠グッズを買い漁ったり、無理に寝ようとして悪循環に陥る。それまで睡眠に悩んだ経験がない人ほどそうした傾向が強く、焦れば焦るほど眠れなくなるし、睡眠の質も低下します」(菅原氏)

 高齢になったら、若い頃のような睡眠は必要ない。まずは、そうした認識を持っておく。そのうえで、睡眠の量より質を高める対策を講じたい。

 加齢とともに夜中に目が覚めて眠れなくなった人は、目覚めた時に時計を見てはいけない。

「脳は起床する3時間前から覚醒を促すコルチゾールを分泌し始めます。夜中に目覚めた時、時計を確認して<3時に起きてしまった><今日も3時だ…>といった行動を繰り返すと、脳には<3時に起床する>というプログラムが組まれ、それに合わせてコルチゾールの分泌を開始してしまうのです」(菅原氏)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    八角理事長が明かした3大関のそれぞれの課題とは? 豊昇龍3敗目で今場所の綱とりほぼ絶望的

  2. 2

    フジテレビにジャニーズの呪縛…フジ・メディアHD金光修社長の元妻は旧ジャニーズ取締役というズブズブの関係

  3. 3

    元DeNAバウアーやらかし炎上した不謹慎投稿の中身…たびたびの“舌禍”で日米ともにソッポ?

  4. 4

    松本人志は「女性トラブル」で中居正広の相談に乗るも…電撃引退にショック隠しきれず復帰に悪影響

  5. 5

    ついに不動産バブル終焉か…「住宅ローン」金利上昇で中古マンションの価格下落が始まる

  1. 6

    フジテレビ顧問弁護士・菊間千乃氏に何が?「羽鳥慎一モーニングショー」急きょ出演取りやめの波紋

  2. 7

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  3. 8

    菊間千乃は元女子アナ勝ち組No.1! フジテレビ退社→弁護士→4社で社外取締役の波瀾万丈

  4. 9

    中居正広「引退」で再注目…フジテレビ発アイドルグループ元メンバーが告発した大物芸能人から《性被害》の投稿の真偽

  5. 10

    中居正広「華麗なる女性遍歴」とその裏にあるTV局との蜜月…ネットには「ジャニーさんの亡霊」の声も